イントラレーシック(Intra LASIK)の手術法とメリット・デメリット

通常のレーシック手術はマイクロケラトームという 「かんな」のような器具を使ってフラップ(角膜を削って作る蓋)を 作成しますが、 イントラレーシック(Intra LASIK)ではINTRALASE FS&FS2(イントラレースFS&FS2)というイントラレーザーを使用してフラップを作成します。

角膜に特殊平面レンズを固定して垂直にイントラレーザーを照射します。レーザーはレンズから一定の深さに照射され、正確に1μmの水蒸気スポットを作ります。

これが角膜面に一様に広がって滑らかで精密なフラップを作成することが可能となります。イントラレーザーは従来のマイクロケラトームよりも約60%も薄いフラップを作れるため、これまで手術不可能だった角膜がうすい強度近視でも手術が可能になりました。

イントラレーシック(Intra LASIK)の手術手順

1. 目の消毒、麻酔、開瞼器によるまぶたの固定。

2. イントラレースFS(FemtoSecond)
レーザーにより角膜表面にフラップ作成。

3. フラップ(フタのような状態になってます)をめくり上げ、 エキシマレーザーを照射。

4. 目の洗浄・消毒

5. フラップを元の位地にもどす。

手術の手順としては、通常のレーシック手術と何ら変わりません。 ただ、その器具の進化によって、より安全に正確に手術が出来るようになったということです。


イントラレーシック(Intra LASIK)のメリット

●極端にカーブが強いまたは平坦な形の角膜を持っているために通常のレーシック手術ができなかった人にも出来る可能性が増えた。
●角膜に器具が接触することがない。(感染症の可能性がより低くなる)
●フラップの厚み・向き・ヒンジなど詳細に設定できるので、正確なフラップ作成が可能なので、精度の高い矯正ができる。
●精密にフラップを作成できるので、高い精度で回復が期待できる。

高精度な機器が出来たために今までに手術不可能だと 考えられていた症例でも手術が可能になるなど、 器具の発達の恩恵を受けた手術、それがイントラレーシック手術です。


イントラレーシック(Intra LASIK)のデメリット

●レーシックよりもフラップ(蓋)が張り付く力は強いといわれているが、蓋があることには変わりがないので比較的に稀だがトラブルになることもある。
●レーシックより安く価格を設定しているクリニックも出てきたとはいえ、手術費用が一般的に割高。
●実施眼科が少ないため、それなりの交通費が掛かる可能性がある。