レーシック手術の安全性

視力回復手術であるレーシック手術は、1995年、世界でも最も厳しい安全基準を持つとされている 「FDA」(米国食品医薬品局)により認可されて以来、今日までにその手術方法や手術機器が格段の進化を遂げています。

現在、アメリカにおいてレーシック手術は、一般的な視力回復の治療法として広く認知されています。日本でも2000年に厚生労働省がエキシマレーザーによる矯正手術を認可して以来、年々手術を受ける人は増加しています。

手術の内容から考えると、一番の心配でもある失明の可能性はまずありません。しかしながら、安全性が確認されているレーシックにも、 合併症の可能性はあります。これらは、いずれも失明に至るほどの合併症ではなく、時間の経過や治療で回復するものですが、 手術を受ける前に、これらの合併症は稀に起こる可能性のあるものとして認識しておく必要があります。

その代表的なものには、まずレーシックの手術後 「ものがぼやけて見える」 ということがあります。見え方としては、霧がかかったように見えますが、これは時間の経過とともに回復していきます。

このような症状は年齢や、元々の視力の度合いによって、回復に時間がかかる場合もありますが、長くても3ヶ月ほどで落ち着くようです。 また、手術後の2〜3ヶ月ほどは、ドライアイの症状を訴える人もいます。しかし、この場合でも、ドライアイ治療の目薬を点眼することで 症状を抑えることができます。

レーシック手術によるドライアイの原因は、角膜にフラップ(蓋)を作る際に、一度、角膜近くの神経を切断しているためなのですが、 時間とともに、他の近くの神経が発達するため、ドライアイも解消していきます。ただし、元来ドライアイだった人のドライアイ症状がなくなることは、ほとんどありません。

他には、白目の出血(膜下出血)、異物感、などが ある場合もありますが、これらは術後翌日〜1週間以内には消失します。

膜下出血とは、白目の表面にある血管が破けて真っ赤な血液が白目に広がる症状をいいます。基本的に擦り傷みたいな物ですので、見た目には驚きますが、視力などには一切悪影響はありません。まれに起こる合併症としては、以前と見え方が違うという症状があります。これは、光がにじんだように見えたり(ハロー現象)、光が眩しいと感じる(グレア現象)といった症状です。

また、暗い場所での見え方が以前より劣るということもあります。しかし、これらのうち大半の人が、術後半年ほどで 元通りの見え方に戻るようです。また、手術後しばらくは良い視力が出ていても、半年から1年以上経過してから、また近視や遠視、乱視の状態に 戻ってしまう場合もあるようです。

このような矯正の戻りは、元々近視の度数が強い場合に起こると言われています。この場合は再手術になることもあるそうです。その他、傷口からの細菌感染やフラップにシワなどができることもありますが、いずれにしても、定期検査をきちんと受けていれば早期に対処してもらえるので、手術後の定期検査はきちんと受けるようにした方がいいでしょう。そして、レーシック手術の安全性で重要な事としては

良いクリニックを選ぶこと。

これに尽きます。 では、どんなクリニックが良いクリニックなのでしょうか?

良いクリニックを選ぶポイントについては以下を参照ください。

レーシック医院の選びかた