ウェーブフロントレーシック(Wavefront-guided LASIK)手術法とメリット・デメリット

ウェーブフロントレーシック(Wavefront-guided LASIK)とは、視力回復手術の一つで、ウェーブフロントアナライザと呼ばれる解析装置を使用し、近視や遠視、乱視など総合的に角膜や水晶体のピントのズレを解析し、その綿密なデータをもとに、エキシマレーザーでの矯正精度をより一層高め、さらに快適な視力の向上が可能になった次世代の視力回復手術です。

ウェーブフロントレーシックでは、夜間の視力低下を少なくすることができるようです。今までのレーシック手術に関しては、角膜の形状異常に対してガイドの役目をするものがありませんでした。それに比べ、ウェーブフロントレーシックでは角膜に対して精密な解析を行いますので、乱視の矯正にかなり有効と言われています。

ただ、やはり従来のレーシックと同様すべての乱視に対して有効ではありません。円錐角膜などの角膜形状異常には不適応とされています。 またハードコンタクトレンズ使用での矯正に比べると、はるかに劣ると言われています。また乱視の種類によっては乱視の矯正用メガネにも劣ると言われています。

角膜をレーシックよりも深く削る必要があるため、この手術に適応できる人はさらに少ない傾向にあります。


ウェーブフロントレーシック(Wavefront LASIK)手術手順

1.ピントのズレをウェーブフロントアナライザーにて解析する。

2. 得た結果に基づいて、どのようにレーザーを照射するのかを決定して、 さらにプレビューレンズによる見え方検証をする。

3. 見え方をシュミレーション後、データに基づいて矯正手術を行う。


ウェーブフロントレーシック(Wavefront LASIK)メリット

●個人それぞれの目の詳細データを解析するので、より正確で高い精度の視力を得ることが出来る。
●これまでエキシマレーザーで矯正が難しいといわれていた不正乱視にも効果が期待できる。
●プレビューレンズにより術後の見え方をあらかじめ確認できる。


ウェーブフロントレーシック(Wavefront LASIK)デメリット

●レーシックよりも費用・時間がかかる。
●詳細なデータをとっても手術中に目が動いたり、後に角膜が再生してしまうため、結局、思ったほど効果が出ない(視力が上がらない)という意見もある。