視力矯正のために、手術以外の方法としては
「オルソケラトロジー」というものがあります。
オルソケラトロジーは夜コンタクトを入れて寝るだけの視力矯正方法です。オルソケラトロジーでは「オルソ-Kレンズ」という特殊なレンズを夜眠るときに装着して角膜に凹型のクセを付けていきます。
朝起きて特殊レンズを外し、日中はクセの付いている状態の角膜で過ごすので、裸眼で生活できます。しかし目のクセが取れたら視力は元に戻るので、基本的には毎晩特殊コンタクトをつけ続ける必要があります。
レーシック手術と違い、手術によって角膜を矯正するのではなく、特殊レンズによって角膜を変形させて視力を矯正しますので、レンズの装着をやめれば元の視力に戻ります。
特殊な「オルソ-Kレンズ」は一人ひとりの目の状態をチェックして計測し、オーダーメイドで作られます。レンズはアメリカで作られ、
輸入します。「オルソ-Kレンズ」は普通のハードコンタクトのような装着感で、レンズの手入れ方法もハードコンタクトレンズと一緒です。
オルソケラトロジーはレンズと検査込みで
大体15万円〜から始められます。レンズをオーダーする前にテストレンズを使った
使用期間をおくクリニックが一般的です。
オルソケラトロジーのメリット
実際に手術をして角膜を変形させている訳ではないので、やめるとすぐに元の眼の状態に戻るということです。そのため子供でもできる視力回復法でもあります。
オルソケラトロジーのデメリット
毎日特殊レンズをして眠らなければ効果がなくなってしまいます。レンズをしたまま眠り続ける事のリスクもまだ不明な点もあり、
コンタクトの手入れをきちんとしなくては眼の病気に罹ってしまいます。また、寝てるときにレンズがズレたりすると、
次の日の昼間は乱視状態になってしまうようです。
コスト面でもレーシックより掛かります。オルソケラトロジーのオルソKレンズを使用した視力回復法では、レンズの寿命が来たら、レンズを買い換える必要があります。オルソKレンズの寿命は約6年ですので、6年ごとにおよそ15万円かかります。
また、日本では「オルソケラトロジー」は未承認の治療法ですので
「角膜をクセを付けるだけ」、「やめれば元に戻るから安全」
レーシックとは違って「子どもでも使用可能だから」といって侮ってはいけません。オルソケラトロジーは専門性が高い視力矯正方法なので
きちんとした腕の良い、実績のある医師を見つけ、
よく相談してから始めましょう。