ラセック(LASEK)手術法とメリット・デメリット

LASEK(ラセック、ラゼック、レーゼックとも呼ばれます)は、レーシックよりも新しい視力回復手術で、レーシック手術よりもフラップを薄く作成することができます。これによって、角膜の薄い人や近視の度数が強い人にも視力回復手術をすることが可能となりました。

LASEK(ラセック、ラゼック、レーゼック)では、 より薄い角膜上皮フラップを作成際に、アルコールによって角膜表面をふやかすため、より高度な技量が医師に求められます。


LASEK(ラセック、ラゼック、レーゼック)手術手順

1. 目の消毒、点眼薬による麻酔、開瞼器によるまぶたの固定。

2. 角膜をマーキング、20%アルコールでふやかして剥離しやすいように処理を行う。

3. 角膜上皮をめくり、角膜層にエキシマレーザーを照射。

4. 消毒後、マーキングを頼りにフラップを元に戻す。

一度アルコールで柔らかくなった角膜上皮は不安定なため、ソフトコンタクトレンズを装用して保護します。(角膜上皮が再生してくるまで約1週間は連続装用)


レーシックとの違い

・角膜上皮が不安定なため、痛みが出ることがある。
・角膜上皮が再生するまで(約1週間)は、異物感がある。
・視力の回復は比較的ゆっくりで、1週間位かかる。


LASEK(ラセック,ラゼック,レーゼック)のメリット

●角膜が薄い、近視の度数が高いなどで視力回復矯正手術のレーシックが出来なかった人にも視力回復手術の可能性がある。
●機器の使用による眼球吸引がないので眼球へのダメージが少ない。
●最終的にはフラップが消滅するので、フラップが無くなる心配がない。
●上記理由により、スポーツ選手などの激しい振動を伴う職業に就いている人に有用な手術といえる。


LASEK(ラセック,ラゼック,レーゼック)のデメリット

●アルコールを使用することに対する長期的なリスクについて不明な点が多い。中にはアルコール処理に反対する眼科医も。
●レーシック手術と比べて術後の痛みがある。
●保護用コンタクトレンズを装用する必要がある。(術後1週間ほど)
●術後の管理がレーシックに比べて面倒。