放射状角膜切開術(RK)手術法とメリット・デメリット

放射状角膜切開術(RK)手術は、小さなメスで角膜に深い切りこみを入れるという古い手術方法で、近視、乱視の矯正を行います。

切りこみを入れることで、角膜の中央部が平らになって、眼に入ってくる光が網膜の上で像を結びやすくなり、視力が矯正されます。
つまり、切り込みで角膜を変形させて視力を矯正させるという手術方法なのです。

この手術を受けた場合、約90%で良好な結果が得られます。


放射状角膜切開術(RK)手術の手順

1. 瞳孔を一定時間収縮させる縮瞳薬を点眼する。

2. 点眼剤で麻酔をする。

3. 矯正位置を決めて特殊マーカーでマーキングする。

4. マーキングに沿ってダイヤモンドメスで切り込みを入れる。

5. 手術終了後、切り込み痕を洗浄。

6. 抗生剤を点眼する。


放射状角膜切開術(RK)手術のメリット

放射状角膜切開術(RK)手術のメリットを示そうと思いましたが、この手術方法はレーシック手術でもかなり初期に誕生した手術方法ですので、現在、他の手術方法が確立されている現状としてはそれを超えるメリットは、ほぼ皆無です。

近代レーシックが誕生した現在では もう行われていない近視矯正手術といえます。


放射状角膜切開術(RK)手術のデメリット

●手術を行う眼科医の熟練を要する。
●深く切り込んだ場合、角膜の強度が落ちる。
●気圧の変化によって視力が不安定になることがある。
●レーシックが誕生した現在ではもう行われていない近視矯正手術といえます。