フレックスPRK(FlexScan PRK)手術法とメリット・デメリット

これまで行われてきたPRKは、主にT-PRK(transepithelial PRK)と呼ばれエキシマレーザーをPTKモード(PTK : phototherapeutic keratectomy; 治療的角膜切除術)で角膜表面に照射して角膜上皮を取り除く方法でした。

この従来のT-PRKでは、手術後に遠視化(遠くがよく見えて近くが見えにくい)傾向が出る というデメリットがありました。

 この遠視化傾向を改善したのがフレックススキャン機能を搭載したエキシマレーザーEC-5000CXIIで行うフレックスPRK(FlexScan PRK)です。

フレックスPRK(FlexScan PRK)では、PTKモードでの照射時に中心部の遠視化をなくし、均一に角膜上皮を取り除いた後、エキシマレーザーを照射、角膜上皮を除去して視力の矯正を行います。


フレックスPRK(FlexScan PRK)手術の手順

1.点眼薬による目の消毒、麻酔、開瞼器によるまぶたの固定。

2. エキシマレーザーEC-5000CXIIのフレックススキャン照射方式にて角膜上皮を除去。

3. 角膜にエキシマレーザーを照射、屈折矯正。

4. 保護用コンタクトレンズを装用し、視力の回復を待つ。


フレックスPRK(FlexScan PRK)のメリット

●フラップを作成しないので、角膜の強度が保つことが出来るため激しいスポーツや格闘技をする人にも適しています。
●ハロ・グレア現象(光の輪が見えたり、ギラギラする感じに見える)が少ない。
●角膜が薄くてレーシックを断念した人でも、手術が出来る可能性がある。


フレックスPRK(FlexScan PRK)のデメリット

●角膜上皮を除去してしまうので、術後に痛みが出る。
●視力回復がレーシックほど早くない。
●角膜の混濁が起こることがある。
●精度がレーシックより若干劣る。